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2022年10月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
そこそこトシをとったダムフィリとウィンクの話
タイトル通りの短い話。
「では……あの子のこと、よろしくお願いしますね」
「あぁ、フィリーネ。まかせてくれ」
孫の送迎を快く引き受けてくれたダームエルは、ぱちりと片目を瞑って見せてから神殿学校に向かって飛んで行きました。
……ほんとうに上手になりましたね。
嬉しそうに、ほんの少し得意げにも見えるようなウィンクをしてくれるようになったダームエル。その背中を見送りながら、心に浮かんでくる数々の思い出に、わたくしは目を細めました。
若い頃のダームエルはウィンクが苦手で、しかめっ面になっていたこと。上手くなりたいと、恥ずかしそうに語ってくれたこと。何年もかかって自然にできるようになったこと。できるようになってから、わたくしやまだ見ぬ子供とのやりとりのために身に付けたのだと教えてくれたこと……どれも大切な思い出です。
……周囲の婚約者や家族達のウィンクがうらやましかっただなんて、ダームエルらしいこと。
ウィンクなど上手くできなくてもいい。できるようになったとしても見せる相手もいないのだから。
そのように拗ねていた気持ちが自分もできるようになりたいという目標に変わったのは、わたくしとほんとうに結婚できるかも知れないと思えた時だったそうです。ダームエルはわたくしの夫候補になりたいと、小さなことにも努力を重ねてくださったのです。
……わたくしも、まだまだ負けませんよ。
ダームエルの妻として、あの子の祖母として、文官として、恥じることのない姿を見せられますように。わたくしは孫の来訪に向けて、気合を入れ直しました。
─ 了 ─
おまけ:このおはなしの独自設定
舞台は未来のアレキサンドリア。ダムフィリに孫がいることからわかる通り、初代アウブ世代の家の代替わりが珍しくないくらい年月が過ぎています。
ダームエルの主な仕事は神殿学校の教師になっており、フィリーネは在宅で出版関係の仕事を続けつつ、家の当主となった娘の補佐をしています。
ダームエルとフィリーネの子供は男女ひとりずつ。どちらにも子供(ダムフィリから見れば孫)がいます。娘のほうが家を継いだのは、能力的には甲乙がつけにくく子供達と話し合った結果。(ゲオルギーネのような性差による無念を減らしていく風潮づくりの一端でもあります。)
婚姻のため家を出た息子とその家族とも仲は良く、今はそちらの孫が神殿学校に通っています。
この日は、神殿学校が終わったらダームエルが別居孫を連れて帰ってきて、一晩あずかる予定。
別居孫と同居孫も仲良しですから、賑やかな日となるでしょう。
#ダムフィリ
タイトル通りの短い話。
「では……あの子のこと、よろしくお願いしますね」
「あぁ、フィリーネ。まかせてくれ」
孫の送迎を快く引き受けてくれたダームエルは、ぱちりと片目を瞑って見せてから神殿学校に向かって飛んで行きました。
……ほんとうに上手になりましたね。
嬉しそうに、ほんの少し得意げにも見えるようなウィンクをしてくれるようになったダームエル。その背中を見送りながら、心に浮かんでくる数々の思い出に、わたくしは目を細めました。
若い頃のダームエルはウィンクが苦手で、しかめっ面になっていたこと。上手くなりたいと、恥ずかしそうに語ってくれたこと。何年もかかって自然にできるようになったこと。できるようになってから、わたくしやまだ見ぬ子供とのやりとりのために身に付けたのだと教えてくれたこと……どれも大切な思い出です。
……周囲の婚約者や家族達のウィンクがうらやましかっただなんて、ダームエルらしいこと。
ウィンクなど上手くできなくてもいい。できるようになったとしても見せる相手もいないのだから。
そのように拗ねていた気持ちが自分もできるようになりたいという目標に変わったのは、わたくしとほんとうに結婚できるかも知れないと思えた時だったそうです。ダームエルはわたくしの夫候補になりたいと、小さなことにも努力を重ねてくださったのです。
……わたくしも、まだまだ負けませんよ。
ダームエルの妻として、あの子の祖母として、文官として、恥じることのない姿を見せられますように。わたくしは孫の来訪に向けて、気合を入れ直しました。
─ 了 ─
おまけ:このおはなしの独自設定
舞台は未来のアレキサンドリア。ダムフィリに孫がいることからわかる通り、初代アウブ世代の家の代替わりが珍しくないくらい年月が過ぎています。
ダームエルの主な仕事は神殿学校の教師になっており、フィリーネは在宅で出版関係の仕事を続けつつ、家の当主となった娘の補佐をしています。
ダームエルとフィリーネの子供は男女ひとりずつ。どちらにも子供(ダムフィリから見れば孫)がいます。娘のほうが家を継いだのは、能力的には甲乙がつけにくく子供達と話し合った結果。(ゲオルギーネのような性差による無念を減らしていく風潮づくりの一端でもあります。)
婚姻のため家を出た息子とその家族とも仲は良く、今はそちらの孫が神殿学校に通っています。
この日は、神殿学校が終わったらダームエルが別居孫を連れて帰ってきて、一晩あずかる予定。
別居孫と同居孫も仲良しですから、賑やかな日となるでしょう。
#ダムフィリ
2022年9月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
キャラ一覧 『きぞくいんいちねんせいプラス』
書籍『本好きの下剋上 貴族院外伝 一年生』に出てくるキャラクターに、四部コミカライズにて外見の判明したエーレンフェストの一年生を加えた一覧表です。

#本好きのまとめ等 #本好きの下剋上
書籍『本好きの下剋上 貴族院外伝 一年生』に出てくるキャラクターに、四部コミカライズにて外見の判明したエーレンフェストの一年生を加えた一覧表です。

#本好きのまとめ等 #本好きの下剋上
2022年7月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
はるかなるキャンバス
老いて引退したレスティラウトがはるか高みにのぼるまでの短い話。
まえおき:
ユルゲンシュミットやメスティオノーラの書の仕様を変更するなど、「こんなことは起こり得ない」と私自身も思う設定をあえて採用している部分があります。この話独自のものとしてお楽しみ下さい。
それと、若者が老人になるくらい時間が過ぎているため、他のキャラもけっこう亡くなってます。よしなに。
----------
アウブは我が孫の代となり、その治世も落ち着いた。もはや、私にしかできないことなど、この地にはない。
これからは好きに絵を描いて欲しいと。引退し、城に残されていた執務室をも完全に引き払った私を、皆は快く送り出してくれた。
……好きに。なんでも自由に。
ようやく得ることのできた思いのままに過ごせる時間を、私は絵筆と共に過ごした。時には妻の肖像を描き、「わたくしと過ごす時間すら絵ですか」と呆れられながらも。子を描き、孫を描き、心の琴線に触れたものを心のままに描き。充実した日々だった。
……だが、描き足りぬ。
老いた妻がはるか高みに向かうのを見送ったあと、私は貴族院へと足を運んだ。
……これが本物の、メスティオノーラの書。
ローゼマインによる祠の『再発見』から数十年。全ての眷属神の祠が揃った聖地を巡り、神のご加護を得た私は、ついに英知の女神 メスティオノーラの招きを受け、知識の奔流に圧倒されることとなった。
……本当であったか。はるか高みに昇った者の知識が女神の英知に加わるという話は。
流れ込んできた光景に、父から見た私の姿があった。「これがダンケルフェルガーの礎に至る鍵である」と教えられた若き日の緊張と高揚までもが胸に蘇る。
……ならぬ。思考を止めて受け止めなければ、知識がこぼれ落ちてしまう。
過去のダンケルフェルガーの事情。美しい奉納舞や祝福。そういった光景が流れ込むたびに気を取られ、描き方を考えてしまう己を叱咤しながら、女神の英知を受け入れる。だが、私の自制は続かなかった。
……なんだ、これは?
ローゼマイン。いや、マイン? いや、これは……
……モトス、ウラノ? ニホン? チキュウ?
私はいくらかの知識をこぼしながらも、『聖女』の『夢の世界』を垣間見た。それは、それこそがメスティオノーラの書を得た目的だったが、想像の域を遥かに越えるものだった。
……国境門でつながる外国どころではない。世界はさらに広く遠かったのか。
この命が尽きる前に、生涯で最も描き足りぬと感じたものに少しでも近づこう。そんな私の考えは半分ほど打ち砕かれた。私はもっと知りたい。ユルゲンシュミットという箱庭だけではなく、彼女が知っていた世界を。もっと見て、もっと描きたい。
それから私は、絵筆がとれなくなるまで『夢の世界』の絵を描き続けた。
……神よ。もしも私も生まれ変わることができるのであれば、もっと。
はるか高みに向かう瞬間。私は脳裏に浮かぶ青く丸い星に向かって手を伸ばした。
- 了 -
あとがき(2024.11.25加筆):
最後のワンシーンがどうしても書きたくなって形にしたものでした。レスティラウト様なら青い星を美しいと感じてくださると思いまして……。
レスティラウト様に地球を見て欲しかったがために、いろいろと設定的な無茶をしてしまいましたが(笑) 「見せたかったなら仕方ないよネ!」とでも流していただけましたら幸いです。
お読みいただきありがとうございました。
[本好きの下剋上ファン作品 No.20]
#レスティラウト #本好きファン小説
老いて引退したレスティラウトがはるか高みにのぼるまでの短い話。
まえおき:
ユルゲンシュミットやメスティオノーラの書の仕様を変更するなど、「こんなことは起こり得ない」と私自身も思う設定をあえて採用している部分があります。この話独自のものとしてお楽しみ下さい。
それと、若者が老人になるくらい時間が過ぎているため、他のキャラもけっこう亡くなってます。よしなに。
----------
アウブは我が孫の代となり、その治世も落ち着いた。もはや、私にしかできないことなど、この地にはない。
これからは好きに絵を描いて欲しいと。引退し、城に残されていた執務室をも完全に引き払った私を、皆は快く送り出してくれた。
……好きに。なんでも自由に。
ようやく得ることのできた思いのままに過ごせる時間を、私は絵筆と共に過ごした。時には妻の肖像を描き、「わたくしと過ごす時間すら絵ですか」と呆れられながらも。子を描き、孫を描き、心の琴線に触れたものを心のままに描き。充実した日々だった。
……だが、描き足りぬ。
老いた妻がはるか高みに向かうのを見送ったあと、私は貴族院へと足を運んだ。
……これが本物の、メスティオノーラの書。
ローゼマインによる祠の『再発見』から数十年。全ての眷属神の祠が揃った聖地を巡り、神のご加護を得た私は、ついに英知の女神 メスティオノーラの招きを受け、知識の奔流に圧倒されることとなった。
……本当であったか。はるか高みに昇った者の知識が女神の英知に加わるという話は。
流れ込んできた光景に、父から見た私の姿があった。「これがダンケルフェルガーの礎に至る鍵である」と教えられた若き日の緊張と高揚までもが胸に蘇る。
……ならぬ。思考を止めて受け止めなければ、知識がこぼれ落ちてしまう。
過去のダンケルフェルガーの事情。美しい奉納舞や祝福。そういった光景が流れ込むたびに気を取られ、描き方を考えてしまう己を叱咤しながら、女神の英知を受け入れる。だが、私の自制は続かなかった。
……なんだ、これは?
ローゼマイン。いや、マイン? いや、これは……
……モトス、ウラノ? ニホン? チキュウ?
私はいくらかの知識をこぼしながらも、『聖女』の『夢の世界』を垣間見た。それは、それこそがメスティオノーラの書を得た目的だったが、想像の域を遥かに越えるものだった。
……国境門でつながる外国どころではない。世界はさらに広く遠かったのか。
この命が尽きる前に、生涯で最も描き足りぬと感じたものに少しでも近づこう。そんな私の考えは半分ほど打ち砕かれた。私はもっと知りたい。ユルゲンシュミットという箱庭だけではなく、彼女が知っていた世界を。もっと見て、もっと描きたい。
それから私は、絵筆がとれなくなるまで『夢の世界』の絵を描き続けた。
……神よ。もしも私も生まれ変わることができるのであれば、もっと。
はるか高みに向かう瞬間。私は脳裏に浮かぶ青く丸い星に向かって手を伸ばした。
- 了 -
あとがき(2024.11.25加筆):
最後のワンシーンがどうしても書きたくなって形にしたものでした。レスティラウト様なら青い星を美しいと感じてくださると思いまして……。
レスティラウト様に地球を見て欲しかったがために、いろいろと設定的な無茶をしてしまいましたが(笑) 「見せたかったなら仕方ないよネ!」とでも流していただけましたら幸いです。
お読みいただきありがとうございました。
[本好きの下剋上ファン作品 No.20]
#レスティラウト #本好きファン小説
『トラウゴット結局どのようにライゼガングなの?』2022再まとめ
作中で「ライゼガング系、ただしつながりは薄い」のように言われることの多いトラウゴット、結局のところどういう立ち位置なの? というお話です
●2022年6月28日現在の仮説(現状での結論)
リンクベルクの者なので、ライゼガングの関係者とみなされることもある
●前回のまとめの後に明らかになった原作設定
リンクベルク家の初代はボニファティウス(ふぁんぶっく5)
ふぁんぶっく5によって、トラウゴットの不始末時に召集された『一族』が少しわかりやすくなったような気がする画像

私見:私はカルステッドが初代かと思っていたので意外でしたが、言われてみれば上級になった当時のカルステッドは未成年なので当主になれるはずがありませんでした。
「リンクベルクはボニファティウスを祖とした一族であり、二代続けて当主の第一夫人をライゼガングから迎えているほどライゼガングとの結びつきが強い』と考えると、トラウゴットが薄い関係者だと見なされるのもわかりやすくなったかなと。
トラウゴット自身はライゼガングの血をあまり引いていませんし、『領主一族の息子だぞって威張るパパ』の影響が強いようですが、周囲はそうは見てはくれないようです。
(もしも成長できなければ悪い意味での中立派として孤立しそうで心配……)
●個人的に興味深いと思っているところ
ローゼマインとヴィルフリートが7〜10歳のころの、兄達の見解……
ランプレヒト:(ヴェローニカが洗礼式を行ったヴィルフリートに対して)ライゼガング系のトラウゴット
コルネリウス:母親がヴェローニカの元側仕えなので中立派と言えど旧ヴェローニカ派に近いトラウゴット
……と、それぞれが「主とは別の派閥」感を抱いていて、
「だから側近に取り入れたい」
「だから側近にするのは心配」
と、正反対の見方をしているあたり、とても面白いなと
(年齢の近いコルネリウスにとっては面倒くさいイトコで、ランプレヒトにとってはそこまでの接点はない親戚っぽいですよね)
●ソース的なもの
ランプレヒト:書籍三部3(通巻10)『ランプレヒト視点 冬のお披露目と子供部屋』など
コルネリウス:書籍 貴族院一年生『コルネリウス視点 護衛騎士として、兄として』など
2023/10/04 更新:
ソース的なものを追記、下記部分など加筆訂正。
×中立派に近い
↓
⚪︎中立派と言えど旧ヴェローニカ派に近い
過去のまとめはこちら:https://privatter.net/p/5868701
読まなくてもまったく問題ありませんが、前提・このページより多くのソース記載・過去の仮定があります。もしも異論がございましたら、こちらも踏まえてからでお願いします。(そもそも高尚な考察なんかじゃなく、わたくしなかみゑが自己満足のために苦心惨憺して書いたメモ程度のものですけれども……)
#トラウゴット #リンクベルク #本好きのまとめ等
作中で「ライゼガング系、ただしつながりは薄い」のように言われることの多いトラウゴット、結局のところどういう立ち位置なの? というお話です
●2022年6月28日現在の仮説(現状での結論)
リンクベルクの者なので、ライゼガングの関係者とみなされることもある
●前回のまとめの後に明らかになった原作設定
リンクベルク家の初代はボニファティウス(ふぁんぶっく5)
ふぁんぶっく5によって、トラウゴットの不始末時に召集された『一族』が少しわかりやすくなったような気がする画像

私見:私はカルステッドが初代かと思っていたので意外でしたが、言われてみれば上級になった当時のカルステッドは未成年なので当主になれるはずがありませんでした。
「リンクベルクはボニファティウスを祖とした一族であり、二代続けて当主の第一夫人をライゼガングから迎えているほどライゼガングとの結びつきが強い』と考えると、トラウゴットが薄い関係者だと見なされるのもわかりやすくなったかなと。
トラウゴット自身はライゼガングの血をあまり引いていませんし、『領主一族の息子だぞって威張るパパ』の影響が強いようですが、周囲はそうは見てはくれないようです。
(もしも成長できなければ悪い意味での中立派として孤立しそうで心配……)
●個人的に興味深いと思っているところ
ローゼマインとヴィルフリートが7〜10歳のころの、兄達の見解……
ランプレヒト:(ヴェローニカが洗礼式を行ったヴィルフリートに対して)ライゼガング系のトラウゴット
コルネリウス:母親がヴェローニカの元側仕えなので中立派と言えど旧ヴェローニカ派に近いトラウゴット
……と、それぞれが「主とは別の派閥」感を抱いていて、
「だから側近に取り入れたい」
「だから側近にするのは心配」
と、正反対の見方をしているあたり、とても面白いなと
(年齢の近いコルネリウスにとっては面倒くさいイトコで、ランプレヒトにとってはそこまでの接点はない親戚っぽいですよね)
●ソース的なもの
ランプレヒト:書籍三部3(通巻10)『ランプレヒト視点 冬のお披露目と子供部屋』など
コルネリウス:書籍 貴族院一年生『コルネリウス視点 護衛騎士として、兄として』など
2023/10/04 更新:
ソース的なものを追記、下記部分など加筆訂正。
×中立派に近い
↓
⚪︎中立派と言えど旧ヴェローニカ派に近い
過去のまとめはこちら:https://privatter.net/p/5868701
読まなくてもまったく問題ありませんが、前提・このページより多くのソース記載・過去の仮定があります。もしも異論がございましたら、こちらも踏まえてからでお願いします。(そもそも高尚な考察なんかじゃなく、わたくしなかみゑが自己満足のために苦心惨憺して書いたメモ程度のものですけれども……)
#トラウゴット #リンクベルク #本好きのまとめ等
2021年8月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
神官長室☆ボーイズ(仮)メモ
フラン、アルノー、ザームなど、神官長室に仕える/仕えた灰色神官の、メンバーや流れのメモです。
おおむね自分用メモですが、合いそうな方はどうぞ。【公開後も適時加筆修正】
神官長室☆ボーイズの流れ
★青色神官フェルディナンド時代
フェ様がひまだったころ。側仕え2人と料理人だけ召し上げていた。
ロータルはここ。
★神官長フェルディナンド時代
青色の人数が減ってフェ様がアホほど忙しくなった。神殿長の側仕えを超えない人数で激務を回すため、試用期間をもうけて厳しく側仕えを選んだ。
アルノー、フラン、ザーム、ギード加入。ロータルと合わせて5人体制。
★青色巫女見習いマイン来襲
フランがマイン付きになり、イミル加入。マインの計算能力により、たまっていた仕事も不正あばきもガンガン進んだ時期。
アルノー、ロータル、ザーム、ギード、イミルの5人体制。
★神殿長ローゼマイン時代
アルノーがいなくなり、クルト加入。神官長に集中しすぎていた仕事を他に回すための熱血指導が進み、業務分散で余裕ができたため、ザームがローゼマインに引き抜かれた。
ロータル、ギード、イミル、クルトの4人に?
★神官長ハルトムート時代
ハルトムートが側仕えごと神官長室を受け継ぐ。のちに神殿長の引き継ぎが始まると、ロータルを次期神殿長につけた。
★神官長カジミアール時代
ギード、イミル、クルトの3人に??? 新たな人員を迎えている可能性もある。
神官長室☆ボーイズ メンバー
★ロータル
フェ様が神官長になる前から仕えていて、試用期間制がはじまっても生き残った。上位者に見せる姿は穏やか、同僚しかいない時は気さく。アルノーなきあと筆頭側仕えに。その後、ハルトムート神官長のところから、メルヒオール次期神殿長の側仕えになる。青紫色の目、薄い茶色の髪。
★アルノー
神官長なりたて時加入組。厳しい選別と教育に生き残った上、筆頭側仕えに抜擢されていた。すごい。すごいけど陰険さもすごかったため、第二部と第三部のはざまに消えた。前の主はマルグリッド。フェルディナンドの二歳くらい上。
★フラン
神官長なりたて組。神官長室に来た当時はまだ未成年だった。前の主マルグリッド(好色歳上女性)によるトラウマ持ち。マインの側仕えに移動。忠誠がめちゃくちゃ厚い。胸板も厚い(ギュンターを見慣れているマインの目から見ても体格が良い)。フェルディナンドの三歳くらい下。
★ザーム
神官長なりたて組。前の主はシキコーザ。フランとは主が分かれていた時もうまくやっており、フェルディナンドの執務に余裕が出てきたころ、神殿長ローゼマインに引き抜かれた。タレ目、痩せ型。黒髪に緑の瞳。フェルディナンドの一歳くらい上。
★ギード
神官長なりたて組。
★イミル
マイン後メンバー。フランのかわりに入った。試用期間は厳しかったらしい。言動がうかつ気味。ボーイズ最年少で、周囲に比べて小柄で痩せ型。水色の目。推し神官はカンフェル様。
★クルト
ローゼマイン後メンバー。アルノーのかわりに入った。試用期間はあったが、あまり厳しいと思わなかったとのこと。『青色神官ジルヴェスター』の側仕え役を務めたことがあり、そのさいの働きがフェルディナンドに評価されていた。
参考:
コミカライズ二部1 書き下ろしSS『フランと平民の青色巫女見習い』
530話/五部4『神殿見学会』
四部9 フラン視点『思い出と別れ』
SS置き場51 /短編集3『フラン視点 神官長室の雑談』
ほか
余談:『神官長室の雑談』の初出は先生の活動報告
https://mypage.syosetu.com/mypageblog/vi...
2022/12/05加筆:カジミアールの行を作りました。現状、カジミアール時代のメンバーに、明確な情報はありません。
2022/12/20修正:『神官長室の雑談』がSS置き場にも追加されたのでリンクなどを書き直し。
2024/09/14加筆:クルトが偽物神官に仕えていた件を加筆。正確な言い回しはふぁんぶっく8をご覧ください(ダイマ)
#本好きのまとめ等
フラン、アルノー、ザームなど、神官長室に仕える/仕えた灰色神官の、メンバーや流れのメモです。
おおむね自分用メモですが、合いそうな方はどうぞ。【公開後も適時加筆修正】
神官長室☆ボーイズの流れ
★青色神官フェルディナンド時代
フェ様がひまだったころ。側仕え2人と料理人だけ召し上げていた。
ロータルはここ。
★神官長フェルディナンド時代
青色の人数が減ってフェ様がアホほど忙しくなった。神殿長の側仕えを超えない人数で激務を回すため、試用期間をもうけて厳しく側仕えを選んだ。
アルノー、フラン、ザーム、ギード加入。ロータルと合わせて5人体制。
★青色巫女見習いマイン来襲
フランがマイン付きになり、イミル加入。マインの計算能力により、たまっていた仕事も不正あばきもガンガン進んだ時期。
アルノー、ロータル、ザーム、ギード、イミルの5人体制。
★神殿長ローゼマイン時代
アルノーがいなくなり、クルト加入。神官長に集中しすぎていた仕事を他に回すための熱血指導が進み、業務分散で余裕ができたため、ザームがローゼマインに引き抜かれた。
ロータル、ギード、イミル、クルトの4人に?
★神官長ハルトムート時代
ハルトムートが側仕えごと神官長室を受け継ぐ。のちに神殿長の引き継ぎが始まると、ロータルを次期神殿長につけた。
★神官長カジミアール時代
ギード、イミル、クルトの3人に??? 新たな人員を迎えている可能性もある。
神官長室☆ボーイズ メンバー
★ロータル
フェ様が神官長になる前から仕えていて、試用期間制がはじまっても生き残った。上位者に見せる姿は穏やか、同僚しかいない時は気さく。アルノーなきあと筆頭側仕えに。その後、ハルトムート神官長のところから、メルヒオール次期神殿長の側仕えになる。青紫色の目、薄い茶色の髪。
★アルノー
神官長なりたて時加入組。厳しい選別と教育に生き残った上、筆頭側仕えに抜擢されていた。すごい。すごいけど陰険さもすごかったため、第二部と第三部のはざまに消えた。前の主はマルグリッド。フェルディナンドの二歳くらい上。
★フラン
神官長なりたて組。神官長室に来た当時はまだ未成年だった。前の主マルグリッド(好色歳上女性)によるトラウマ持ち。マインの側仕えに移動。忠誠がめちゃくちゃ厚い。胸板も厚い(ギュンターを見慣れているマインの目から見ても体格が良い)。フェルディナンドの三歳くらい下。
★ザーム
神官長なりたて組。前の主はシキコーザ。フランとは主が分かれていた時もうまくやっており、フェルディナンドの執務に余裕が出てきたころ、神殿長ローゼマインに引き抜かれた。タレ目、痩せ型。黒髪に緑の瞳。フェルディナンドの一歳くらい上。
★ギード
神官長なりたて組。
★イミル
マイン後メンバー。フランのかわりに入った。試用期間は厳しかったらしい。言動がうかつ気味。ボーイズ最年少で、周囲に比べて小柄で痩せ型。水色の目。推し神官はカンフェル様。
★クルト
ローゼマイン後メンバー。アルノーのかわりに入った。試用期間はあったが、あまり厳しいと思わなかったとのこと。『青色神官ジルヴェスター』の側仕え役を務めたことがあり、そのさいの働きがフェルディナンドに評価されていた。
参考:
コミカライズ二部1 書き下ろしSS『フランと平民の青色巫女見習い』
530話/五部4『神殿見学会』
四部9 フラン視点『思い出と別れ』
SS置き場51 /短編集3『フラン視点 神官長室の雑談』
ほか
余談:『神官長室の雑談』の初出は先生の活動報告
https://mypage.syosetu.com/mypageblog/vi...
2022/12/05加筆:カジミアールの行を作りました。現状、カジミアール時代のメンバーに、明確な情報はありません。
2022/12/20修正:『神官長室の雑談』がSS置き場にも追加されたのでリンクなどを書き直し。
2024/09/14加筆:クルトが偽物神官に仕えていた件を加筆。正確な言い回しはふぁんぶっく8をご覧ください(ダイマ)
#本好きのまとめ等
2021年7月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
『不憫キャラ作品へのつきまとい』を制止する発言について
苦言を呈したことに対する補足です。当時の出来事と照らし合わせないとわからない点もあるでしょうが、一応残しておきます。
-----
某サイトで『不憫キャラ』のいる作品のコメント欄にひたすらマイナス要素の入ったコメントをつけている人がいることには一年以上前から気付いておりまして。
・描写否定コメントに対して困惑していることをやんわりとおっしゃっていた作者さん
・↑に気付けないのか、同じノリでつけられ続けるコメント
・ポジティブな描写を否定するあまり、否定が画力や筆力にまで及んでいるコメント
・コメントをつけられ困惑なさっていた作者さんは一人ではない
これらを今回あらためて確認しました。
あらためて見て、正直、筆を折る方が出ていたとしてもおかしくないと感じました。
特にキャラ下げ要素のない作品にまでも「かっこいいのは違和感」などといったコメントをつけ続けた上で「かっこいい時のキャラには興味がない」と自称した氏のやったことは、『趣味に合わない作品へのつきまとい』です。
「不憫キャラだもの、これも愛情表現〜」くらいの気分で行われていたなら、ほんとうにむごたらしいことだと思い、発言しました。
わたしが問題と認識しているのは、いわゆる二次創作作品へのコメントだったため、否定が『作品』『作者』におよんでいた点。それに加えて、その自覚がなさそうな点です。
不憫キャラだからって悪く言い過ぎだ、くらいの、口の悪さの度合い(侮辱語に対する個人の受け取り方)の話ではなく、言ってしまった言葉と行動が相まって、冗談では済まされない所に踏み込んでいた、という話なんですよ。
(書かれた側から見ると、自分の二次創作のコメントらんに書かれた『推しのかっこよさの否定』に一年以上も付き合ったうえ、発言者は別の場所で「かっこいいあのキャラには興味はない」と言っていた状況なわけで……)
氏ひとりを非難することが本意なのではなく、「不憫キャラだからといって、実在人物への嫌がらせに踏み込んでいることに気付けないのはマズいから、みんな気をつけよう」くらいの意思をもっています。
(みんな、には当然わたしも含みます)
#自戒
苦言を呈したことに対する補足です。当時の出来事と照らし合わせないとわからない点もあるでしょうが、一応残しておきます。
-----
某サイトで『不憫キャラ』のいる作品のコメント欄にひたすらマイナス要素の入ったコメントをつけている人がいることには一年以上前から気付いておりまして。
・描写否定コメントに対して困惑していることをやんわりとおっしゃっていた作者さん
・↑に気付けないのか、同じノリでつけられ続けるコメント
・ポジティブな描写を否定するあまり、否定が画力や筆力にまで及んでいるコメント
・コメントをつけられ困惑なさっていた作者さんは一人ではない
これらを今回あらためて確認しました。
あらためて見て、正直、筆を折る方が出ていたとしてもおかしくないと感じました。
特にキャラ下げ要素のない作品にまでも「かっこいいのは違和感」などといったコメントをつけ続けた上で「かっこいい時のキャラには興味がない」と自称した氏のやったことは、『趣味に合わない作品へのつきまとい』です。
「不憫キャラだもの、これも愛情表現〜」くらいの気分で行われていたなら、ほんとうにむごたらしいことだと思い、発言しました。
わたしが問題と認識しているのは、いわゆる二次創作作品へのコメントだったため、否定が『作品』『作者』におよんでいた点。それに加えて、その自覚がなさそうな点です。
不憫キャラだからって悪く言い過ぎだ、くらいの、口の悪さの度合い(侮辱語に対する個人の受け取り方)の話ではなく、言ってしまった言葉と行動が相まって、冗談では済まされない所に踏み込んでいた、という話なんですよ。
(書かれた側から見ると、自分の二次創作のコメントらんに書かれた『推しのかっこよさの否定』に一年以上も付き合ったうえ、発言者は別の場所で「かっこいいあのキャラには興味はない」と言っていた状況なわけで……)
氏ひとりを非難することが本意なのではなく、「不憫キャラだからといって、実在人物への嫌がらせに踏み込んでいることに気付けないのはマズいから、みんな気をつけよう」くらいの意思をもっています。
(みんな、には当然わたしも含みます)
#自戒
2021年5月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
優秀だった側仕え
短め。暗め。アルノーを思い出すフェルディナンド。
……そろそろ切らねばならぬか。
立場上、髪をあまり乱してはおけない。それに、これ以上伸びると髪留めを勧められかねない。
側仕えを呼ぼうと、反射的に手を伸ばしかけた。
……おらぬな。
手を止める。
今、このベルを鳴らしても、あの者は来ない。
もう、来ない。
私はそれを誰よりも知っている。
……優秀な男だった。
仕事量が急激に増えたため集めた灰色神官の中で、最も洗練されていた男。あの者は、最後の日が来るまで、能力で得た自分の立場を疑っていなかった。
……優秀だったのだ。私に向ける刃物を預けられるほどに。フランへの悪意を、隠しおおせていたほどに。
何食わぬ顔で私の意に反していたあの者に、私もまた何食わぬ顔で作業を命じた。
……やはり手際は悪くなかった。最後の最後まで。
髪を整える手際も悪くなかった筆頭側仕えの最後の仕事は、そうとは知らされぬまま、己の処刑の準備をすることだった。
了
あとがき(蛇足)
アルノーは確実に近くにいた者ですから、フェ様にもそれなりに失った感と言いますか……反射的に呼ぼうとしてしまうくらいのことはあるの〜ではないか、と。
そして、いなくならせたのは自分なので、『いるはずない感』はどうしてもあって。知性理性では淡々と扱いつつも、覚えていることからは逃れられない、みたいな……フェ様ひとりの中ではじまり、ひとりの中で終わる、フェ様にとっては珍しくもなさそうな話が書きたかったのです。
「髪を切らせる(刃物を持たせる)なら、ラザファムかユストクスでは?」などのセルフツッコミにより今まで公開せずにいましたが、吹っ切れたので出しました。執筆時期は2019年1月。『フェ様の側仕え』のメンバーがまだ不明瞭な頃の作品でした。
おまけ
『フェ様の側仕え』好きさんはぜひお読みになって! ……と思う原作メモ
もしも見落としていらっしゃる方がいらしたらほんとうに勿体ないので書いておきます
★書籍四部9『思い出と別れ』(2019年12月)
側仕え達の会話が多めに入っています。
★書籍短編集3/web『フラン視点 神官長室の雑談』
https://ncode.syosetu.com/n7835cj/51/
上記『思い出と分かれ』の、はみ出し部分(2022/12/20に下記の活動報告より独立)
初出メモ(活動報告):
https://mypage.syosetu.com/mypageblog/vi...
更新履歴:
2025.7.8 原作情報にSS置き場を追加
2025.10.30 原作情報に短編集3を追記
[本好きの下剋上ファン作品 No.19]
#フェルディナンド #アルノー #本好きファン小説
短め。暗め。アルノーを思い出すフェルディナンド。
……そろそろ切らねばならぬか。
立場上、髪をあまり乱してはおけない。それに、これ以上伸びると髪留めを勧められかねない。
側仕えを呼ぼうと、反射的に手を伸ばしかけた。
……おらぬな。
手を止める。
今、このベルを鳴らしても、あの者は来ない。
もう、来ない。
私はそれを誰よりも知っている。
……優秀な男だった。
仕事量が急激に増えたため集めた灰色神官の中で、最も洗練されていた男。あの者は、最後の日が来るまで、能力で得た自分の立場を疑っていなかった。
……優秀だったのだ。私に向ける刃物を預けられるほどに。フランへの悪意を、隠しおおせていたほどに。
何食わぬ顔で私の意に反していたあの者に、私もまた何食わぬ顔で作業を命じた。
……やはり手際は悪くなかった。最後の最後まで。
髪を整える手際も悪くなかった筆頭側仕えの最後の仕事は、そうとは知らされぬまま、己の処刑の準備をすることだった。
了
あとがき(蛇足)
アルノーは確実に近くにいた者ですから、フェ様にもそれなりに失った感と言いますか……反射的に呼ぼうとしてしまうくらいのことはあるの〜ではないか、と。
そして、いなくならせたのは自分なので、『いるはずない感』はどうしてもあって。知性理性では淡々と扱いつつも、覚えていることからは逃れられない、みたいな……フェ様ひとりの中ではじまり、ひとりの中で終わる、フェ様にとっては珍しくもなさそうな話が書きたかったのです。
「髪を切らせる(刃物を持たせる)なら、ラザファムかユストクスでは?」などのセルフツッコミにより今まで公開せずにいましたが、吹っ切れたので出しました。執筆時期は2019年1月。『フェ様の側仕え』のメンバーがまだ不明瞭な頃の作品でした。
おまけ
『フェ様の側仕え』好きさんはぜひお読みになって! ……と思う原作メモ
もしも見落としていらっしゃる方がいらしたらほんとうに勿体ないので書いておきます
★書籍四部9『思い出と別れ』(2019年12月)
側仕え達の会話が多めに入っています。
★書籍短編集3/web『フラン視点 神官長室の雑談』
https://ncode.syosetu.com/n7835cj/51/
上記『思い出と分かれ』の、はみ出し部分(2022/12/20に下記の活動報告より独立)
初出メモ(活動報告):
https://mypage.syosetu.com/mypageblog/vi...
更新履歴:
2025.7.8 原作情報にSS置き場を追加
2025.10.30 原作情報に短編集3を追記
[本好きの下剋上ファン作品 No.19]
#フェルディナンド #アルノー #本好きファン小説
2021年3月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
2021年2月 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する
得難い側近
『シャルロッテの胸がドキリと跳ねる。フラン、フィリーネ……ローゼマインを慕う者達とのひとときは、シャルロッテに何をもたらしたのか。』
……強く前を向く、シャルロッテのお話です。
(原作短編集1/SS置き場10『わたくしの主はローゼマイン様です』のシャルロッテ視点のイメージでもあります)
冬が来て、八歳になり、わたくしにとって二年目の子供部屋が始まりました。
わたくしの統率の手腕などローゼマインお姉様に比べればまだまだでしょうが、何もかも手探りでした昨年よりは目が配りやすくなったように感じます。
自由時間に部屋を見渡せば、思い思いに過ごしているように見える子供達が、実際には派閥だけで集まっているのか、本当に気の向くまま交流を楽しんでいるのか、貴族らしく打算を持って社交に挑んでいるのか、なども見えてきます。
わたくしは、どの集まりにもそれぞれの利があるように感じました。
立場を失いながらも支え合おうとする派閥。
お姉様の指揮によって子供部屋にもたらされたという、階級や派閥に左右されない交流。
従来どおりの、階級の低い者は庇護者を、高い者は支持者を求めるような社交。
どれも無視はできない大切なことを含んでいるように感じられます。
それぞれの利点と欠点を考えながら眺めていると、今度はどの集まりにも入っていない者が目に付きました。
昨年の白の塔事件でお兄様を唆した者が派閥からも疎まれているのは理解できますが、一人でいる理由はなさそうに見える者も黙って書き物をしています。
……何をしているのでしょう。立場の弱い下級貴族の女の子が、庇護者も求めずに。
胸がざわりとしました。どうしてか、その姿をもう見ていたくないような、見なければいけないような、恐れのような焦りのような気持ちが湧き出てきて、止まらなくなります。
……わたくしはなぜ、これほどまでに?
心を乱してしまっている原因が自分でもよくわかりません。
……接してみればわかるでしょうか。
わたくしは意を決して彼女に歩み寄ると、書き物の手が止まったところを見計らって声をかけました。
「フィリーネはどうしてそのようにお話を書いているの?」
お姉様は予算的に不利な貴族の子供達に、お話と引き換えに教材を貸し出していらっしゃいました。お姉様が眠ってしまわれてからも貸し出しは続けられていますから、お話を書くことが彼女達の利益になることは知っています。
しかし、教材は借りられても、それだけです。下級貴族が社交の機会を削ってまで行うことだとは思えません。
フィリーネの返答は、お姉様に喜んでいただきたい、というものでした。
「あら、それは、お姉様の側近になろうと思っているということ?」
確かに、お姉様の側近になれるならば、庇護者を探す必要はなくなるでしょう。お話をたくさん捧げる者をお姉様が無下に扱うとも思えません。しかしフィリーネは下級貴族です。将来的に重用されるとは考えにくく、無謀な望みであるようにも感じます。
わたくしが目を丸くすると、フィリーネも若葉色の瞳を見開きました。フィリーネ自身も側近になれるとは思っていないそうです。
……ではなぜ、お姉様がいらっしゃるかのようにお話を書き続けていられるのでしょうか。
いつ目覚めるかもわからないお姉様に、側近でなくとも仕えたいと思えるのでしょうか。
「接したのは一昨年の子供部屋だけなのですよね?」
わたくしが問いを続けると、フィリーネは書いていた木札にふわりと視線を落とし、大切そうに撫でました。
……あ。
わたくしの胸がまた跳ねました。この感覚には覚えがあります。
……思い出しました。
あれは春のこと。少しでもお姉様の代わりをしたいと祈念式に向かったわたくしを支えてくれたのは、お姉様の神殿での側仕え、フランでした。
フランにお姉様のお話をせがんだわたくしは、その語り口から、表情から、フランが思ったよりもずっと深くお姉様を慕っていると気付き、衝撃を受けました。
……わたくしはこのように慕われているでしょうか。
衝撃と共に、お姉様のように慕われる主になりたいと、強く思ったのです。
フィリーネが呼び起こしたのはその気持ちでした。
側近になれなくともお姉様こそが自分の主なのだと。言い切ったフィリーネの表情は柔らかくも堂々としていて、瞳は目の前にお姉様がいらっしゃるかのように輝いています。
フィリーネは口にした言葉の通りに、どんな立場になろうとも、お姉様のためにできることをするのでしょう。
……わたくしはこのような臣下が欲しかったのですね。
原因がわかると、乱れた心は急速に落ち着いていきました。わたくしはきっと無意識に感じとっていたのでしょう。フィリーネはお姉様の忠臣であると。そして、わたくしの目標そのもののようなフィリーネの姿を目の当たりにして、己のありようを問われたように感じ、焦ってしまったのでしょう。
お姉様と全く同じことはできなくてもいい。焦らずに自分にできることを増やして行きたい。そう折り合いをつけたつもりでしたが、まだまだ心構えが足りていなかったようです。
……欲するだけではなく、フィリーネを見習わなくてはなりませんね。
次期領主にと育てられていたわたくしは、候補からはずされたり戻されたりしたうえお姉様が眠ってしまい、不明瞭になった状況に心を揺らしていました。領主を目指したい気持ちは消えてはいませんが、足元がぐらぐらしてどちらが前なのかわからなくなるような、落ち着かなさも覚えていたのです。
そんなわたくしに、将来の立場がどうであろうと実直に努力を重ねるフィリーネの姿は、力強く温かい気持ちをもたらしてくれました。
……わたくしも、フィリーネのように。
少しでも胸を張ってお姉様と再会するために。
……フィリーネのような臣下を得るためにも。
どんな事にも真摯に向き合って見せましょう。
気持ちの整理ができたわたくしは、フィリーネに心からの褒め言葉を伝えると、また子供部屋の様子に目を向けました。
[本好きの下剋上ファン作品 No.18]
#シャルロッテ #フィリーネ #本好きファン小説 #なかみゑ自薦
『シャルロッテの胸がドキリと跳ねる。フラン、フィリーネ……ローゼマインを慕う者達とのひとときは、シャルロッテに何をもたらしたのか。』
……強く前を向く、シャルロッテのお話です。
(原作短編集1/SS置き場10『わたくしの主はローゼマイン様です』のシャルロッテ視点のイメージでもあります)
冬が来て、八歳になり、わたくしにとって二年目の子供部屋が始まりました。
わたくしの統率の手腕などローゼマインお姉様に比べればまだまだでしょうが、何もかも手探りでした昨年よりは目が配りやすくなったように感じます。
自由時間に部屋を見渡せば、思い思いに過ごしているように見える子供達が、実際には派閥だけで集まっているのか、本当に気の向くまま交流を楽しんでいるのか、貴族らしく打算を持って社交に挑んでいるのか、なども見えてきます。
わたくしは、どの集まりにもそれぞれの利があるように感じました。
立場を失いながらも支え合おうとする派閥。
お姉様の指揮によって子供部屋にもたらされたという、階級や派閥に左右されない交流。
従来どおりの、階級の低い者は庇護者を、高い者は支持者を求めるような社交。
どれも無視はできない大切なことを含んでいるように感じられます。
それぞれの利点と欠点を考えながら眺めていると、今度はどの集まりにも入っていない者が目に付きました。
昨年の白の塔事件でお兄様を唆した者が派閥からも疎まれているのは理解できますが、一人でいる理由はなさそうに見える者も黙って書き物をしています。
……何をしているのでしょう。立場の弱い下級貴族の女の子が、庇護者も求めずに。
胸がざわりとしました。どうしてか、その姿をもう見ていたくないような、見なければいけないような、恐れのような焦りのような気持ちが湧き出てきて、止まらなくなります。
……わたくしはなぜ、これほどまでに?
心を乱してしまっている原因が自分でもよくわかりません。
……接してみればわかるでしょうか。
わたくしは意を決して彼女に歩み寄ると、書き物の手が止まったところを見計らって声をかけました。
「フィリーネはどうしてそのようにお話を書いているの?」
お姉様は予算的に不利な貴族の子供達に、お話と引き換えに教材を貸し出していらっしゃいました。お姉様が眠ってしまわれてからも貸し出しは続けられていますから、お話を書くことが彼女達の利益になることは知っています。
しかし、教材は借りられても、それだけです。下級貴族が社交の機会を削ってまで行うことだとは思えません。
フィリーネの返答は、お姉様に喜んでいただきたい、というものでした。
「あら、それは、お姉様の側近になろうと思っているということ?」
確かに、お姉様の側近になれるならば、庇護者を探す必要はなくなるでしょう。お話をたくさん捧げる者をお姉様が無下に扱うとも思えません。しかしフィリーネは下級貴族です。将来的に重用されるとは考えにくく、無謀な望みであるようにも感じます。
わたくしが目を丸くすると、フィリーネも若葉色の瞳を見開きました。フィリーネ自身も側近になれるとは思っていないそうです。
……ではなぜ、お姉様がいらっしゃるかのようにお話を書き続けていられるのでしょうか。
いつ目覚めるかもわからないお姉様に、側近でなくとも仕えたいと思えるのでしょうか。
「接したのは一昨年の子供部屋だけなのですよね?」
わたくしが問いを続けると、フィリーネは書いていた木札にふわりと視線を落とし、大切そうに撫でました。
……あ。
わたくしの胸がまた跳ねました。この感覚には覚えがあります。
……思い出しました。
あれは春のこと。少しでもお姉様の代わりをしたいと祈念式に向かったわたくしを支えてくれたのは、お姉様の神殿での側仕え、フランでした。
フランにお姉様のお話をせがんだわたくしは、その語り口から、表情から、フランが思ったよりもずっと深くお姉様を慕っていると気付き、衝撃を受けました。
……わたくしはこのように慕われているでしょうか。
衝撃と共に、お姉様のように慕われる主になりたいと、強く思ったのです。
フィリーネが呼び起こしたのはその気持ちでした。
側近になれなくともお姉様こそが自分の主なのだと。言い切ったフィリーネの表情は柔らかくも堂々としていて、瞳は目の前にお姉様がいらっしゃるかのように輝いています。
フィリーネは口にした言葉の通りに、どんな立場になろうとも、お姉様のためにできることをするのでしょう。
……わたくしはこのような臣下が欲しかったのですね。
原因がわかると、乱れた心は急速に落ち着いていきました。わたくしはきっと無意識に感じとっていたのでしょう。フィリーネはお姉様の忠臣であると。そして、わたくしの目標そのもののようなフィリーネの姿を目の当たりにして、己のありようを問われたように感じ、焦ってしまったのでしょう。
お姉様と全く同じことはできなくてもいい。焦らずに自分にできることを増やして行きたい。そう折り合いをつけたつもりでしたが、まだまだ心構えが足りていなかったようです。
……欲するだけではなく、フィリーネを見習わなくてはなりませんね。
次期領主にと育てられていたわたくしは、候補からはずされたり戻されたりしたうえお姉様が眠ってしまい、不明瞭になった状況に心を揺らしていました。領主を目指したい気持ちは消えてはいませんが、足元がぐらぐらしてどちらが前なのかわからなくなるような、落ち着かなさも覚えていたのです。
そんなわたくしに、将来の立場がどうであろうと実直に努力を重ねるフィリーネの姿は、力強く温かい気持ちをもたらしてくれました。
……わたくしも、フィリーネのように。
少しでも胸を張ってお姉様と再会するために。
……フィリーネのような臣下を得るためにも。
どんな事にも真摯に向き合って見せましょう。
気持ちの整理ができたわたくしは、フィリーネに心からの褒め言葉を伝えると、また子供部屋の様子に目を向けました。
[本好きの下剋上ファン作品 No.18]
#シャルロッテ #フィリーネ #本好きファン小説 #なかみゑ自薦

目的と説明と機能が現状あまり噛み合っていないっぽいレゾ、もったいないなあ!!! と思いながら書いた話。
「関係性に名前をつけたくない」という思いはとても良いと思うんですけれど……正直、これではそこまで広まらないだろうなと……。
せめて『レゾ=考え方』という点をもっと明確にしてくれれば……。
参考(発案者様による説明):https://mimemo.io/m/3kyw8o3mNB46Lrg
◆レゾ、関係性の名前だと思われすぎ
レゾ/ReSo、
発案から一年以上も経ってから知った身でなんですけれど、今回Twitterで広まったさいの反応を見る限り、
「カプっぽいけれどカプではない、恋愛や性愛ではない、言語化しにくい関係全般を示す言葉」
くらいに見られているようで、「めっちゃ惜しい〜!」ってなってます
「レゾという関係性名」だと思われていたとしても『推しレゾ』は言えますが、
関係性の名前として広まってしまったら、『多数派と似たようなニュアンスでレゾを使わなければ浮く』など、カプと似たようなことが起こりそう
と言いますか、実際に「良い名前だと思うけど自分は使ってもいいのかな」といった声もちらほら出ているんですよね
「レゾとして認められる基準に入れるかどうかわからなくて心配」って、それはカプの基準に悩むのとなにが違うのか……
「名前のない関係性だからこそ良いのに、そこに名前をつけた無粋さが気になる」といった声も出ていますし
「レゾは関係性名で、恋愛でも性愛でもないという枠があって、枠の詳細は発案者か多数派が決めるのだ」と思われたままなのは、個人的にはあまりよろしくないのではと思います
◆関係性の名前ではない「はず」とする理由
タグとして発案されたためか、発案者様ご自身すら関係性名だと考えていらっしゃる可能性が否定できませんが……
レゾ自体が関係性の名前だとすると、タグとしてあのようには使えません
「関係性名なしを意味するタグをつけながら、関係性名タグもつけていいの? ダブスタでは?」などと、不信感を抱かれてしまうでしょう
タグ化したレゾが『併記があってもなくても良いタグ』なら、レゾはその「あってもなくても良い」という『考え方のほうの名前』になるはずなんです
レゾ=関係性の名前はなくても良い(あっても良い)とする考え方
ならば、
『関係性名はあってもなくても良いとしている者が、なんの名前も出していないから、これは関係性名のないもの』
と、関係性には名前をまったくつけないまま、関係性の存在を示すことが可能になります
レゾは、使用者の考え方を条件とすることで「名前のない関係性を示す」ことを可能としている、偉大な発明なんですよ
◆レゾ=考え方 ならば、他者を否定しない
この考え方の持つ意義の大きさがまたすごい
レゾは人数も問いません
「名前はなくてもいい」なら「人数が2人の関係性とも限らない」ので、特記の必要はないんですけど、
あえて書き足しますと
----------
レゾ=関係性名はなくてもあっても良い、人数も問わない
----------
となりますが
これ、「なんにも否定しない」んですよ
『このキャラ達の関係に名前をつけない人もつける人もいる、このキャラ達をワンセットにしない人もいる』
を前提にしているわけですから
含まれる人数も、メンバーも、どういう関係を見出すかも、すべて本人のもの
他者の推しなどは、まったく否定しません
正誤などもない
「自分にとって」や「この二次創作作品では」といった、使用者の内にあるものの話しかできませんから
「これ推し」「こういうの、かいた」くらいしか示せないのがレゾ、くらいに思っても良いかと
レゾは、発案の経緯のせいか、「カプ・恋愛・性愛の否定」だと思われたりもしているようですが……レゾが考え方の名前だと認識されたなら、カプへの反意を意味することもできないことがわかるかと
まあ、どんな言葉も使いようですから、絶対に誰とも敵対しないワードだとは言いませんが……
基本的にはなにも否定しませんし、否定されるいわれもありません
公式・非公式論争なども起こりようがありません
関係性タグとレゾタグの併記の意義は、こういったところにもあるかと思います
いわゆるカプ表記を使っていても、レゾが前提なら「他者にとってもカプであること」を求めたり主張したり押し付けたりはしません(できません)
『他者への干渉の要素がない』のは、とても大きいと思います
◆あらゆる関係性を否定しないデメリット(?)
否定しませんので、排除には使えません
◆個人的まとめ(希望含む)
レゾとは「関係性名はなくても良い」という考え方のこと、
レゾナーはその考え方を前提に行動する、名前の有無や含まれる人数などを問わず『全ての関係性を尊重する』者のこと
(言語化できないものの存在も認め、触れることによって、世界の多様さを実感していくことも、目的のひとつである)
こんな感じに広まってくれて、
『たとえ他者の推しレゾに共感はできなかったとしても、存在は肯定する』ような雰囲気が広まって行ってくれたら良いな……と思ってしまいました
関係性名だと思われたまま終わらないでレゾー!!!!!(願)
・お詫びと余談
……なんて、ほんと『後出し』だから言えることであって、わたしは自分で考えも出しもしなかった人間ですから、偉そうに見えたら申し訳ないのですが!
現行の説明文では、定義が足りず、補足が混ざり過ぎていると思います
『タグとして使う場合』『レゾ自体の意味』『レゾナー』『発案意図』『発案者個人の主張』……それぞれ別のはずの物の説明が混ぜこぜに書かれてしまっていて明確さを欠いています
『関係性名なのだ』とするならばするで、明確にそう定義していただけたら良いのに……などと、どうしても思ってしまいます
いわゆるカプ文化のデメリットの話の比率が多すぎるため、「反カプ」に見えがちなところももったいないなと……
「人と人の関わり方に規範はない」という素晴らしい言葉も、「親しくても恋愛やセックスをするとは限らない」くらいに見せてしまっています
(その事実も、とても大切ではあるのですが)
世界の解像度を上げようという試みを「恋愛性愛の有無」くらいに限定してしまうのはいかがなものかと
腐タグとの併用禁止、も痛いです
せっかくレゾ自体には『他者に干渉しない』という特徴がありますのに、わざわざ干渉してしまっているのが……
さまざまな関係性を尊重したいのであれば、
『特定の関係性だけを閲覧注意物として扱う/他よりも低く扱う/侮辱する』ようなタグとの併用は、できるだけ避けてください
(例:いわゆる腐タグ)
くらいにすべきではないかと
それに、「腐っている」などの言葉は自称の状態で使われることもありますが、
嘲笑などに使っているのは、いわゆる腐タグをつけることによって「来ないで、見ないで」と思われている層のほうです
タグとしての使用であれば『トラブル予防のために、自ら差別の対象を名乗らされている』ような状態の使用者もいることでしょう
そういった不本意層と嘲笑層の区別もせずに、ただ言葉の使用だけを問うのは非常にどうかと思います
#オタ用語